自衛隊を辞める人ってどんな特徴があるかな?辞めた人たちはどんな理由でやめたのかな? 今回はそんな悩みにお答えします。
この記事を書く私は、24歳で自衛隊を辞め、転職を経験し、現在は建築業の経営コンサルタントをしています。
では解説します。
自衛隊辞める人の特徴
私の辞めた経験とこれまで転職を経験した元自衛官の声から、自衛隊を辞める人には以下のような特徴があります。
チャレンジ精神が強い
一つ目の自衛隊を辞める人の特徴は、チャレンジ精神が強い方です。
これは「将来起業したい」「営業の仕事がしたい」「ユーチューバーになりたい」など、夢や目標を持っている人のことだと言えます。
夢や目標を持っている人は、”人生1回だし今のうちやりたいことにチャレンジしよう”という思考になりますので、必然的に自衛隊を辞める人の特徴だと言えます。
また、私自信もそうですが、他の元自衛官に辞めた理由を聞いても、”夢にチャレンジしたいから”という理由で自衛隊を辞めたという意見は多い傾向にあります。
稼ぎたい意欲がある
もっと稼ぎたいと思っている方や現状の給与じゃ満足いかない方は、自衛隊を辞める人の特徴だと言えます。なぜなら、自衛隊は、頑張れば頑張った分だけ稼げるという仕事ではないからです。そのため、稼ぎたい意欲の強い方は、営業職であったり、他の稼げる方法を探すため、自衛隊を辞める人の特徴と言えます。どちらかというと稼ごうというよりは、毎月コツコツ貯金しようというのが自衛隊です。
自衛隊に不安や危機感を感じてる
「俺は本当にこのまま自衛隊にいていいのかな」「もっと手に職を付けた方が良いんじゃないかな」「自衛隊を定年した後本当に暮らしていけるかな」このように考えている人は、自分の将来をちゃんと考えて転職する人が多いという傾向がありますので、そう言った意味では、自衛隊を辞める人の特徴と言えます。
自衛官候補生の方(練習員)
自衛官候補生で自衛隊に入隊された方は、自衛隊を辞める人の特徴です。なぜなら、”任期満了まで頑張って辞めよう”と思っている人が多いからです。そのため、自衛官候補生(練習員)の方は、任期満了が一つの区切りになるので自衛隊を辞める人の特徴だと言えます。
昔は、練習員の方で、3曹になれなくて”肩たたき”と言われるクビみたいなものがあったみたいですが、私が在籍していた海上自衛隊では、見たことがありませんでした。自衛隊も人員不足なので、相当利害を被る人でない限りやめさせないのでしょう。自衛官候補生の方(練習員)の方でも自衛隊を続ける人は全然いますので、全員が辞める人の特徴に当てはまるとはないと思ってください。
環境が辛い
日々の訓練や日々の上下関係などで職場環境が辛い、隊舎暮らしや拘束時間が多いなどの生活環境が辛い、そのような思いを強く思っている人は自衛隊を辞める人の特徴と言えます。
その場合は、すぐにでも退職・転職を考えた方が良いでしょう。以下の記事で、自衛官が退職前に必ず知っておくべきことを解説していますので、ぜひ読んで参考にしてみて下さい。
キャリアを失った
レンジャーになりたい、潜水艦に乗りたい、機体の整備士になりたい、など夢と希望を持って入隊される人もいます。ただし、身体検査や適性検査などで、どうしてもその仕事に就けない場合があります。
その場合、自衛隊に入隊した目的を失うことから、自衛隊以外でも他のキャリアを探すことになるので、一度目指していたキャリアを失った人は自衛隊を辞める人の特徴だと言えます。
自衛隊を続ける人の特徴
次に、私と転職を経験した元自衛官が思う、自衛隊を続ける人には特徴があると思っています。
安定思考が高い
自衛隊にいれば、定年退職する54~55歳までは、”金銭的”に困るということはあまりありませんので、家族と普通の暮らしを不自由なく過ごしたい、という方は自衛隊を続けるという特徴があります。
ただし、定年後の未来を考えた時に、本当に安定しているのかどうかでいうと正直不安なところではあります。
趣味を大切にしたい
自衛隊は、給与もそれなりに貰えるし、16:45に課業が終わって長期休暇もあって自分の時間を多く作ることができるので、仕事にやりがいは感じないけど趣味にお金と時間を費やせるから続けている人も結構います。これは私の先輩でも数多くいました。そのため、自分の趣味を大切にしている人も自衛隊を続ける人の特徴だと言えます。
趣味を追求しすぎて、自衛隊を辞める人もいるのではないかと思うかもしれませんが、自衛隊は副業が禁止ですので、「ちょっと稼いでみて軌道に乗ったら退職して自分でやってみよう」というスモールスタートができません。
やるなら、退職して始めるしかないのです。しかしそんなリスクは負えないので、趣味で終わることが多いと言えます。
仕事が好き
地域の住民や国民を守るという”社会正義”があって、かつ、自分の業種の仕事にやりがいを感じている人は、自衛隊に向いていると思いますので、自衛隊を続ける人の特徴だと思います。
結局、民間と自衛隊はどちらがよいのか。
結論、「自分の人生どうなりたいか」によって変わります。
そのため、
”家族と何不自由なく過ごして、安定的な暮らしをしたい”という思いの強い方は、自衛隊であればその夢は叶えることができますので、そのまま続けることをおすすめします。
”自分のやりたいことにチャレンジできて、いつか稼げる人間になりたい”という思いの強い方は、自衛隊ではその夢を叶えることができませんので、まずはその目標に向かって転職することをおすすめします。ただし、業界や業種によって転職難易度は異なってくるので、自分の仕事が転職しやすい仕事か確認されてみて下さい。